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ECHOES

  •  WRITER : admin
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    26-09-01 12:47  


 

ECHOES (Reimagined) 

/ Released 2026.9.1

 

2002年に着手、フロンティアが韓国で好感触を得た後、日本の事務所ロードアンドスカイを離れて初の自主独立プロジェクトでまさに新たなスタートとなった5枚目のソロアルバム. 

以前4アルバムとの1番大きな変化は、演奏はもちろん録音やミックスまでの多くを自分自身で手がけた事。 それまでの流れ同様、英国オーケストラ(今回は初共演のロイヤルフィルハーモニックオーケストラ)をはじめ参加ミュージシャンはもちろんいるが、自分でできると思えることは可能な限り自分で担当した。

 

20数年前の制作当時はもちろん最善を尽くしたが振り返ってみると不足部分もあり、当時の思い&空気を大事にしながら今の時代に「再生&転生」させたいと思い、

リミックス&リマスターはもちろん新たな演奏や修正作業も加えることによる大幅なステップアップ。全体として「Reimagined」されたアルバムとなった。

 

 

前作PANORAMAはFrontierを含む作品だったが、 このアルバムではFlowers Of Kをメイン楽曲とし、韓国の民族音楽要素をさらに広げて行ったのに加え、それまでのワールドミュージック的アプローチが1番強く、華やかに加わった作品ではないかと思う。いやワールドミュージックのみでなく、A Dream On A Sunny Hillのような自身のルーツでもあるロックなど様々な要素が随所に現れ、僕の作品中最も色彩豊かな作品となった。

 

それでは、各曲を1つずつ

 

01 Pure Imagination 

タイトルのごとく、まさに自分の空想&想像力を一度解き放ってみるとどうなり、どこに向かうか?と言う自由なイメージのピアノ曲を作ってみたかった。純粋に溢れ出るイマジネーション。

ちなみにこの曲は先日、5月19日韓国安東での韓日(日本の場合は;日韓)首脳会談においてバイオリンチェロとピアノトリオで演奏し、両首脳にも好評をいただき嬉しかったし、大変名誉な事でもありました。

 

02 Eventide 

25弦伽耶琴(カヤグム)を本格的に演奏&しかも自分で録音した、これはもちろん初トライ。このECHOESというアルバムはピアノ以外に最も果敢に挑んだ作品だったと思う。チャンジェヒョくんのチャンゴ(打楽器)とクウム(ボイス)が絡み、幼い頃懐かしい故郷で、夕暮れの縁側で祖父の話を聞いている、そんな情景を思い浮かべて作った曲。

 

03 Flowers Of K 

これはフロンティアに続く作品として、韓国伝統楽器とのコラボをさらに発展させようと思い考えた曲。 

複雑なアプローチではなくそれまで培ってきた経験と音楽的なエレメントを「調和」を念頭に描いた曲。

フロンティアと並び、今でも自身のバンドライブや国楽管弦楽団との共演など、いろんなスタイルで頻繁に演奏するレパートリーとなった。こうして振り返ってみると実に感慨深い。

 

04 이름없는 바람 (A Wind With No Name)

前作PANORAMAからECHOESの制作前後は内モンゴル草原を頻繁に旅していた。モンゴル放送局のドキュメンタリー特番音楽制作依頼があったことも1つの大きな要因だけど、内モンゴルの馬頭琴奏者;チプルグト君と親密になり、その往来が頻繁になった。彼が紹介してくれたチェチェクマさんと言う透明な声を持った素晴らしい歌手と出会い、彼女の歌のみ現地で録音し、それをスタジオに持ち帰って1つの楽曲に構成し完成させた。歌以外のピアノと馬頭琴のパートは現地での歌を聴き返しながら軽井沢のスタジオで作曲&東京都内スタジオで録音。チェチェクマのボーカルとチブルグトの馬頭琴、そして僕のピアノと言う構成。「名前のない風」というタイトルも気に入っている。

 

05 A Dream On A Sunny Hill 

この曲はニューエイジの大手レーベル;ウィンダムヒル的な心地よいアコースティックギターをメインにした曲を作りたいと思い着手した。日差しが降注ぐ心地良い丘で寝転びながら、ぼーっと空を眺める、そんな光景。

作業進めていくうち、ぼーっと空を眺めているだけより、1度別世界に突入したらどうかと思いついた。まるで丘でうたた寝をしている内に夢を見て、そしてまた現実に戻ってくる、みたいな。夢の道筋は自分がロックバンドの一員として白熱の演奏し、また寝転んでた丘で目が覚める。そのステージで僕はオルガンを熱く弾いていた!

そんな心地よい昼下がり、夢と現実のうたた寝ストーリー。作品として風変わりだけど、僕のロックスピリッツが自然と溢れ出た作品。今回ギター;パクサンヒョン君とホィッスル;安井マリさんが素晴らしい演奏で 新鮮な息吹を吹き込んでくれ、作品として甦らせることができた、感謝。

 

06 Tears & Arrows 

90年代後半アイリッシュ音楽に深く傾倒し様々なアイリッシュセッションに参加したことで、多様な曲と接触した。

その中で非常に印象的な曲と出会った。正直タイトルは忘れてしまったけれど、とても個性的でアイリッシュらしからぬコード(和声)進行が印象的で魅了され、ならば同じような曲ではなく、コード展開ストーリーを参考に習作してみたいと思い作った曲。

はかなく消え去る悲しみと対比的な感情の激昂。相反する感情の共存で行き場を失った理性。

当時所有していたDusty Strings26弦アイリッシュハープとPsaltery(プサルテリー;中世の鉄弦楽器)を組み合わせ自宅スタジオで録音した意欲作品。今回の見直しで音質もかなり改善され、作品の出来上がりも見違えるようになったと思う。とても好きな楽曲。

 

 

07 Red Desert 

この曲もアイリッシュ要素をふんだんに取り入れた曲だが、前曲とは正反対の動的な曲。アイリッシュパーカッション;Bohdran(ボラン)&インドパーカッション;Tabraタブラ、そしてアイリッシュホイッスルとバイオリン(フィドル)が重なりそこに僕のアコーディオンも。さらにはアイリッシュBUZOUKI;ギターブズーキ&マンドリンも加わり、かなり躍動的な曲に仕上げ当時頻繁に参加していた、アイリッシュセッションの熱気を感じてもらえたらと思う。これも今回音色やフレーズなど全て整理&ミックスし直し、当時未完成だった部分をしっかり補完&整えたことで、見違える仕上がりになったと思う。

 

08 In The Air

これもある意味意欲的な作品で、中世のPsaltery;プサルテリーと言う楽器を1人多重録音した。イメージとしては、透明感命、完全アンビエント作品。

2003〜4年に軽井沢移住後、制作環境と生活も落ち着き、高度1000mでの澄んだ空気;In The Air をたくさん感じていた時期。

オゾン溢れる森林の静謐な空間を表現したかった。

 

09 Forbidden Feathers

エコーズと言うアルバム発売後、比較的早い時期にソニーαカメラのCFに使われた楽曲。撮影場所はたしか日本の北海道だったと思う。大雪原の撮影地映像と音楽がとてもマッチしていた記憶がある。楽曲としては前のIn The Airからこの曲へのつながりがとても好き。ライブでも時折演奏する気に入った楽曲で、当時家族だった(もちろん今でも)愛犬ラブのことを聞くたび、演奏する度思い出す。

 

10 If I Could ...........3AM

メランコリーなピアノソロ作品。ワールドミュージック的な要素を吸収し、そしてロンドンレコーディングや内モンゴルなどを飛び回っている間、この作業は果たして正しいのだろうかと我に帰り自問する心情。1つの答えにとどまることなく(つまり1つの調;keyではなく)気持ちが揺らぎ、確信のないまま行き来する。そんな揺れ動くメランコリーなピアノ曲。探してみたけどどこにもスコアはなく、即興で考え作った曲だたと思われる。こういう一筆書きのような作品も自分にとって大事で魅力的なのです。

 

11 Farmer's Dawn

内モンゴル滞在時にある女性歌手のお宅を訪ね、そこで素晴らしい歌(オルティンドーと言う歌謡形式)僕が録音収録したものを素材とし、軽井沢の自宅スタジオに持ち帰り完成させたもの。2004年リリース時のバージョンから、今回ピアノ&キーボードを弾き、録音し直してクオリティーを格段に上げることができた。この曲も今の時代に再生させることができ、嬉しく思う。 

果てしなく続く草原、羊飼い(タイトルでは農夫と表現した)が羊たちとゆっくり移動し、遥か遠くに日が落ちていく様を連想させる。

 

12 Echoes

僕の持つ様々な音楽要素が1つにつながった作品で、このアルバムの、いや僕の音楽全体の中で重要な位置を占める。

外や未来へ飛び出そうとしている自意識が、外界とがつながり調和した時の喜びと跳ね返ってくる響き、すなわちECHOES。

概念を飛び越え、手を繋ぎ引き合い、響き合い、融合できる!という手ごたえを感じた曲。

この曲のロイヤルフィルハーモニックオーケストラの響きは本当に美しく奥深い。

オーケストラ以外全てをこのスタジオで作り上げたことも大きな自信となり、その後映画やゲーム等でも、果敢に大規模レコーディングを行なっていく契機となった作品。

 

13 Flowers Of K [Reprise] 

このアルバムのもう一つの顔、Flowers of Kを、軽くpianoスケッチした作品。今回掘り起こしてみると、このスケッチバージョンはたくさんあり、当時選ばれたのがこのバージョンだったようだ。

アルバムの最後にもう一度リプライズ;思い起こされるピアノソロ曲。

 

14 Road To The North 

北に対する想い。 多くは語れないが、想いは強く複雑で、果てしない。

そしてそれは今も続く。