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平昌オリンピック閉会式

  •  WRITER : 梁邦彦
    HIT : 396
    18-02-28 16:11  

2月25日の平昌オリンピック閉会式まで全行程無事終了し、先程帰国しました。


 

ベストを尽くし競技を終えた、オリンピックの主人公であるアスリートの皆さん、そして多くのボランティア含めオリンピックを支え続けたスタッフ皆さん、音楽製作に参加してくれたミュージシャン&スタッフの皆さん、声援を送り続けてくれた皆さん、本当にお疲れ様でした。そして心から感謝します。

閉会式で自分が担当した音楽は

★巨大な亀と大勢の舞踊パフォーマーが登場し、亡き人々を追悼する 'A Journey to Remember'
亡き人の追悼行事で使用される「鈴」の音から始まり、長寿のシンボルである「亀」と亡き人に付き添う役割の木製人形「コクトゥ」その他大勢のパフォーマーが踊りながら登場。
その人を偲ぶ声(VOCIE)と伝統楽器PIRIが重なり、最後は亀が四季のトンネルを通って海に戻るというストーリー、最後のクライマックス迄を入念に描いてみましたが、どうだったでしょう。個人的にこういうテーマ性のある音楽作品を作るのは大好きで、作品に深く入り込んで作業出来ました。



★オリンピック讃歌  
済州島出身の天使の歌声;オヨンジュン君が歌いました。
彼の歌声は不純物の混じらない純正培養ボイス。本当に素晴らしく、日頃から彼とこういうシチュエーションで何かできたらと考えていたのだけど、ぼくが彼を推奨する前にオリンピック製作チームから彼の名前が候補に上がり、ぼくは諸手を挙げて「是非そうしましょう」と言った。
オリンピック讃歌は正直簡単ではなく、難しい部類に入る歌だけど、良く頑張ってくれました、ありがとう〜〜!



★聖火消灯 
開会式で聖火点灯パートを担当した自分が閉会式で聖火消灯を担当するというのも、また不思議な気持ちだったのと、これも運命なのかなと思いつつ製作に励んだ。このパートは大きなプレゼントボックスがステージ中央に登場&開封し、14日間繰り広げられたアスリート達の勇姿や感動的シーン、ボランティア達の献身的光景が円形ステージ全体に映し出された後、平和を祈願する「灯り」を手に数百人が入場。そしてラストは、ステージ上その灯りで雪の結晶が作られ皆の想いが聖火台スロープをゆっくり登り、聖火が消え平和祈願の聖なる(静なる)シーンで幕を閉じた。
特に消える瞬間は、数日間熱く繰り広げられたオリンピックが無事終焉を迎えた安堵感と、準備期間含め長い間苦楽を共にしてきた平昌オリンピックとの別れを実感し、何とも言えない寂しさが込み上げてきた。今振り返ってみると「そういう思い」で作った音楽だったのかなぁとも思う。



IOC委員長登場後演説の途中でPCの応援ソングとして作った「ECHOES for PyeongChang」が流れた時は自分でもちょっとドキッとしたり、閉会式プログラムが全て終了後観客退場時にも「ECHOES for PyeongChang」「Frontier」「Flowers of K」「Prince of Jeju」「Ant Academy」が競技場で流れ続けた時、自分の作品でこのオリンピックの終焉を迎えることが出来、なんとも言えない気分だった。自分が音楽やることを最後まで許さなかった父、他界したロシアのボーカリスト;オリガ、開会式当日葬儀があった高校の友人等、たくさんの顔がスタジアム上空で微笑んでいるような気がしたのは、、、気のせいかな。ちなみにLOVE-chanはこの期間中ずっと自分のそばを離れず一緒にスタジアムを駆け回っていました。^^

そう言えば、2月24日閉会式前日の最終リハーサルで僕はコントロールルームにいたんだけど、次の冬季オリンピック開催地;北京を紹介する公演のリハーサルで、なんとあの「チャン・イーモウ」監督がすぐ隣りに、、、凄い存在感だった!
引き続き、ここ平昌での1ヶ月近い生活の思い出を綴った内容もアップしようと思いますので、そちらもお楽しみに。

さぁ、それでは少しだけ一息ついて、次のプロジェクトに邁進しようと思います。
最後にもう一度、皆さん声援ありがとうございました。


梁邦彦