重要文化財旧双葉幼稚園園舎内、
八角形の天井ドームから降り注ぐ光とピアノの音につつまれ、
そして100年前のオルガンが梁邦彦さんの手によって蘇えった瞬間、
子供達の歌声や遊ぶ声が聞こえて来たような気がしました。
福島朱実
3年目の北海道公演、2度目の帯広公演ーPiano Sketch Solo in Obihiroー
今回はとてもスペシャルでした。
大森寿美男監督が脚本した大ヒットNHK朝ドラ「なつぞら」のテーマソングを歌ったスピッツが,最近ここで撮影したことで一気に脚光を浴びることになった双葉幼稚園
100年を超えるその園舎にはたくさんのものが詰まっていました。
初め提案をいただいた時は正直あまりよくわかっておらず、ピンときませんでしたが
入った瞬間、いやその外観からすぐにたくさんのオーラを感じました。
その佇まいはもちろん八角形の天井ドームから降り注ぐ光、園児たち用の小さな木椅子が並び、年月による曲線と少しばかり曇った窓ガラス、そして音楽の授業で使われた足踏みオルガンの数々。そのうち昭和2年の写真に写っている2オクターブの小さなオルガンは悠に100年を超えているそう。今回はそんな環境でのライブ となりました。
まず今回はソロピアノということなので、ソロピアノならではのアプローチを考えました。セットリストは大まかに決めておき、その瞬間に感じた雰囲気やイメージで、ある程度曲をつないでいくと言う流れ。特に中間部はその形で進めてみました。
The Gate of Dreams
'Merry-Go-Round' In White Nights (白夜)
Jasmine Breeze
永遠の夏
Four-leaf Diary
Everlasting Truth
以下はフリー順不同曲(下記の曲の一部)
Rainbow Leaves
Poetic Dance
Again
星の降る丘
Souvenir
恐らく最後はSteppin’ out?
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Merry Christmas, Mr. Lawrence (Ryuichi Sakamoto)
Memphis Stomp (Dave Gruisin)
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青の時間 (Shogo Hamada 大きい方のオルガンを演奏)
サイドシートの影(Shogo Hamada)
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DREAM Railroad
Flowers of k
Enc. (予定)
我が心のマリア
wish to fly
pieces of dreams
yesterday から2曲
>>>結果 Enc.
Treasures (100年余の小オルガン)
wish to fly
yesterday
中間部でPoetic Dance 、Souvenir は弾かなかったと思う。
はっきり記憶しないのですが、、他に弾いた曲あればお知らせください^^;
こういう風に自由にその場の流れを変えていけるのは、とても楽しく、僕にとって自然な流れです。そういう意味でもソロピアノ=楽しいな。
当日いらしたお客さんの中に80代で当時幼稚園に通ったと言う方、その他にも幼稚園出身の方がいらして、 当時の写真アルバムを持ってきてくださったり。いろんな意味で、本当にスペシャルな心温まる場所でのコンサートでした。 そして 本当に久しぶりに日の目を見たと言う小さな足踏オルガンを弾けたことも思い出に残ります。決して状態は最高でなくとも、あの音を皆さんに聞いていただけた事は、僕も体感できたこと、忘れられない思い出になりそうです。
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そして ライブ次の日はランチミーティング。 今回は北海道のみでなく日本全国から、そして韓国からも参加してくださり、彼らと一緒に楽しく美味なランチを共にし、たくさんのイベントもあり楽しい時間を過ごしました。 とにかく盛り上がったのが、80年代90年代にかけ僕が参加していた浜田省吾さんのツアーパンフ及びファンクラブ会報。そこに掲載されている当時の写真やネタなど今自分で見ると正に若気の至り恥ずかしくもありますが、本当に貴重な資料を皆で楽しく閲覧。特に韓国チームは見たこともない僕の当時の姿に写メ撮りまくりで 超盛り上がり^^; 打上の写真も一緒に
さらに今回ライブの前後にとてもスペシャルな現地体験もしました。 到着した公演前日には、前回も訪れた幸福駅そして六花亭アートビレッジを訪問し、こういうところでピアノ弾けたらいいだろうなぁと言う思いが沸々と。
ランチミーティングの後は六花の森
この森もアートと自然が共生。ここでみた六花亭のパッケージにもなっている坂本直行さんの絵とその生き様が素晴らしく六花亭のパッケージには深い北海道愛が込められていたんだなと共感&感動。
そして次の日には久しぶりの富良野へ。
富良野へ向かう途中、浅田次郎原作の「鉄道員;ぽっぽや」の舞台ロケ地、幌舞駅へ。
当時の駅や線路がいい状態で保存されており、だるま食堂ショットでは絶妙な雲と赤の列車と一緒に。
駅舎内では鉄道帽子かぶって、鉄道員ではなく一応「食堂員」で^^
その後、富良野では衝撃的なサプライズもあり、書き出すと長くなるのでその箇所は別にまたブログSNS掲載します!
そして最終出発日は鉄板の豚丼を食べ、うまいうまい!と唸りながら空港へ。後ろ髪引かれつつ帰途に着きました。しかし十勝の食はその素材からして完璧。
豊富な土壌の恵みはもちろん海鮮にいたるまで(少し離れてはいますが全然!)隙なしの守備範囲で恐れ入りました。コンサートが終わってすぐその地を後にするのと,こう言う形で自然に滞在するのとでは大違い。帯広、何度かきていましたが今回は十勝の魅力シャワーを全身で浴びた充実した時間でした。
ーーーーいくつか印象的な写真もアップしておきます。
韓国のファンの方が描いて 持ってきてくれた扇子。
双葉幼稚園とピアノ、そして北海道のラベンダーのイメージが重なり なんとも素敵なプレゼントいただきました。どうもありがとう。
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今回のスペシャルライブ、本当に多くの方が協力してくれました。実行委員会の方々、双葉幼稚園の皆さん、 そしてもちろんライブにいらしてくれた方々、最後に福島さん本当にありがとうございました。またここでできたらいいなぁとやりたい場所双葉幼稚園以外にもたくさん出てきてしまいました^^; 大好きな北海道でまた皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。
P.S 逆戻りになりますが、川口千里ちゃんと一緒だった5月25日ソウルドラムフェスティバル、そして28日ライブGroovin’ Nightの様子も近々アップしますのでそちらもお楽しみに!
双葉幼稚園&スピッツ情報
https://x.com/spitz30th_um/status/1800815962079511031?s=49&t=sJn2jH23CDpq5nE9svQxfw
梁邦彦