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新アルバムー3回目の話

  •  WRITER : admin
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    15-10-24 01:48  
ソロアルバム制作記 第3弾  9月中旬~10月中旬

9月中旬から末にかけて、曲を思いつくままにスケッチ。特定のテーマ、イメージに音楽をつけていく劇伴(映像音楽)とは全く別のアプローチで、ノンジャンルで思いつくままとにかく書き綴る。思いついた旋律やリズムから、ある情景を思い浮かべたり、気持に引っかかる事柄を取り上げたりと、手当たり次第にスケッチしていったが、その結果相当数の断片がキャンパス上に宙に浮いた形で散らばった。それはそれで、今自分の中にある音楽の原型みたいなものを見る気がして面白い光景だったけど、そこからそれを形にしていかなければいけない。そんな作業が9月中旬から続き、その間愛するラブちゃん(ラブラドールレトリバー)の最期をこの手の中で看取り、悲しみと新しい作品への期待と不安が交錯した状態で、可能な限り粛々と作業進めた。

9月末には核となる楽曲を幾つか絞り込むことが出来、その曲のMASTERリズムレコーディングを10月8日と9日に行った。メンバーはギター;古川望、ベース;櫻井哲夫、渡辺等、ドラム;川口千里。特に川口千里さんは18歳の女性ドラマーで、櫻井哲夫さんの推薦で今回レコーディングと韓国ツアーの後半戦に全面参加してもらうことになり、本当に期待大!他の皆さん同様、彼女も素晴らしいミュージシャンです。

 

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そして地方公演から戻った19日と20日で弦楽器15人(吉田翔平君Yoshida Shoheiチーム)、ブラス3人(ツアーにも参加してくれている丸木英治さん、川島崇史さん、鈴木健一さん)とフルート;高桑英世(Takakuwa Hideyo) 、Percussionはライブも一緒のChristopher Hardy君。

 

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スケジュールが取れないため、日本でのスタジオレコーディングは結局4日間のみだったが、限られた時間内で雪崩のごとく録音しまくり、大きな成果を得ることが出来た密度の濃いレコーディングだった。参加してくれたミュージシャン、スタッフの方々に本当に感謝。

 

さて、10月1日韓国全州KBSのテレビ放送で、初演した「no Boundary」もこの時にレコーディングした曲のうちの一つ。no Boundaryは文字とおり、境界線のない状態。自分の音楽に境界線がないという「上から目線の既成事実」ではなく、自分の気持の中で境界の線を引かず、自由に外に出てみると、新しい出会いや発見あるよね、一緒に行ってみない?!という軽やかな「誘い、提案」のメッセージ。既に14日から始まったライブツアーでも毎回演奏しており、今回のツアーのサブタイトルとしても良いかなと思っている位です。

 

Evolution 2015 ~ No Boundary Tour ~なんてね、どうでしょう。
もうツアーは始まってるんだけど(苦笑)。

 

そして今回のアルバムには韓国を代表するハーモニカ奏者;チョンジェドクさんに参加してもらった曲がある。正式タイトルまだ決まってないけどイメージとして、小学生時代、夕陽を背に友人との帰り道。弾ける会話、小走り、初恋の告白等など、甘酸っぱい遠い想い出。そしてそういう友人と今も顔を合わせられる事への感謝とノスタルジー。ハーモニカは10月中旬地方公演の帰り道の17日、ソウルのスタジオで録音された。哀愁と懐かしさ漂う素晴らしいハーモニカを演奏してくれたチョンジェドクさんに感謝。

 

こんな風にトータルな全体イメージも遠くに見え始めた次のソロアルバム、今現在は胎児がどんどん成長し続け、生まれ出る日のカウント・ダウンが始まった状態。誕生までの苦痛は当然あるけれど、それを乗り越えて産まれ出る子たちの顔が早く見たい、そんな心境です。皆さんもどうぞお楽しみに!

 

梁邦彦

 

2015年10月21日

東京レコーディング写真はこちら
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