今年のEvolution2017、慶南文化芸術センター大ホールでの初公演が23日、無事に終了しました。
韓国では昨年12月17日、日本では12月22日以来の久しぶりの公演。
自分的にはその間制作物が多く、スタジオに籠る時間が長かったせいもあり、正直待ち遠しかった。
やはり自分は制作とライブが両立している方がいいみたいで、そのバランスが崩れないよう、
懸命に調整しているのかもしれないな。
今回はメンバー中ドラマーが岡本健太くん(27歳!)で、初参加ということもあり、
既存メニューを大幅に変えることはリスキー(不可能)だったので、
ドラム以外部分での変化を色々とトライ。
ピアノソロ曲は「星の降る丘」をキーボードで、そして久しぶりで12国記からの「夜想月零」を
ピアノと弦カルのみで。そして2007年に手掛けたイムグォンテ監督の100作目映画「千年鶴」
メインテーマなどなど。大きな流れとしては既存Evolutionを維持しつつ、中間部:小編成の楽曲で
変化を付けた形を取ってみた。
バンド全体のアンサンブルはミュージシャンメンバーの息もピッタリ、ある意味「安定期」に入って
いると思わせる落ち着いた演奏だったと思う。
先日の日本公演後、僕のライブを数多く見てくれている日本スタッフの方が「円熟してきたね」と
言ってくれたことを思い出した。^^
結果、やはりライブは楽しいですね。当然だけどその場限りの、永遠の瞬間があって。
お客さんの反応も場所により違い、それによって自分たちの演奏も変わって行く結果、その日限りの
コンサートの流れ出来上がっていく。同じものは決して二つと無いその瞬間、それが長く残るものと
なっていく・そういうライブが自分は大好きなのだと思う。
今回は初の試みとして前日22日の現地会場リハーサルでFacebook Live中継をやってみたが、
これが面白かった。初めは日本語と韓国語両方が行き来するので、翻訳をしたりとなかなか
プレッシャーでもあったけれど、メンバーのみんなと一緒に和やかな中継ができたこと、そして
当日公演にこられない方にとっても、「あぁ、こんな感じで公演やってるんだな」と伝えることが出来、
中々の収穫だったかな・またやってみたいと思う。
専門的な話としては、機材的にキーボードのオーディオインターフェイスをサンダーボルト経由の
ものに変えたら、以前に比べ格段に安定し、安心して演奏することが出来たこと、それも一つの
収穫だったな。実は去年末の韓国、日本両公演でこの機材周りのトラブルが相次ぎ、
かなりナーバスになっていたのだけど、これは良い選択だったな。
そのハードウェア環境で、数多くのキーボーディスト&レコーディング制作する人が使う高品位音源
ソフトウェア;Spectra Sonics「Key Scape」も難なく動作してくれたことで、ファーストステップ
クリア。これ以降、アコースティックピアノはもちろん中心としながらも、一人パフォーマンスも
視野に入れつつキーボードを更に導入活用して行こうと思うけど、これも又楽しみの一つなのです。
そんなこんなで、もうすでに次のライブが待ち遠しくなっているここ最近ですが、
数日間ソウルで多くのミーティングを済ませ、出国。
これからは又軽井沢自宅スタジオでの制作の日々が待っているのですが、
韓国、日本でのライブも調整中ですので、もう少し詳細はお待ち下さい、必ずやりますので ^^
それではまた。
梁邦彦
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