皆さん、あけましておめでとうございます。
2017年が皆さんにとって素晴らしい年になりますように!
さて2016年を振り返ってみて、
去年はソロ20周年ということもあり、韓国でのベスト盤リリース(日本でもリリースします!)&
特別記念ライブがメインイシューとなった年。
新録を含む2枚組のベスト盤リリース、そして長く続けているEvolutionツアーとは別に、
11月の3日間、ソウル国立劇場から始まった20周年記念ライブ「UTOPIA」を
12月22日、今年の締めくくり公演として日本でも行うことが出来たり、今年は収穫の大きな年だった。
そして2013年から続いている済州島のJeju Fantasyも今年はJMF(Jeju Music Festival) と
名称を変え、多くの観客の皆さんとフェスティバルとしての第1歩を歩めたこと。
更に済州島の海女さんがユネスコ無形文化遺産に登録され、作曲した「海女さんの歌」を正式に、
頻繁に演奏する機会が多かった等など、バラエティに富んだ1年だったと思う。
公演ツアーのEvolutionに関して言うと、今年は去年に比べ「こなれてきた」感があった。
音響、照明など製作スタッフも充実し、演奏だけでなく公演全体のクオリティが格段に上がったのは間違いないと思う。ただし今年は去年に比べ、コンサート毎に演奏メンバーの入れ替えがかなり多かった>いや激しかったと言うべきかな。それが少しばかり辛かった。
それは僕ではなく、演奏に参加してくれるミュージシャンの方達にとって苦労が大きかったと思う。
にもかかわらず、歴戦の勇者?!たちはそれを見事にこなし、公演に彩りと変化を与えてくれ、毎回聞こえ方の違うコンサートが続いたと思う。
皆さんすごいなぁ、本当に、どうもありがとう!
UTOPIAに関して一言で言うと「かなり攻め込んだ」。
Evolutionとは参加メンバーを大きく変えずとも、音楽的な大きな変化を作り上げることを主眼とし、ひたすら邁進した。
コンセプトも全く違う方向に持っていき、今まであまり弾いて来なかったキーボードを積極的に取り入れ、WOWOWのパラリンピックドキュメンタリー「WHO I AM」という曲では映像を見せたかったのや、Evolutionとは違った曲を大幅に増やし、とにかく思い浮かぶアイディアを可及的多く注ぎ込んだ。
しかもその間、Evolution公演とベスト盤の制作作業は平行して進んだり、、
とにかくめまぐるしい時期だったけど、反面充実した時期だった。
東京のUTOPIA公演は、正に16年ぶりとなる東京での「ホール」コンサート。
当然韓国公演とはスタッフも異なり、観客の皆さんの雰囲気も異なり、その違いが又楽しく、全員のモチベーションは当然上がった。
それにしても日韓両方でライブ出来るというのは幸せなことですね、ホント。
そこで、今回の裏方的注目ポイントは日本の参加メンバーが分かる、聞き取れる「日本語でのMC」。
それまでは韓国ツアーなので韓国語でメンバーを紹介し、そのMCで観客が笑っても、何故笑っているのか>自分がいじられているのかどうか、わからない。
メンバー皆から、今日は君が何言っているかわかるからね!と釘を刺される始末。
なので、日本語MCは妙に緊張した;笑
映画『アゲイン』の大森寿美男監督、アニメ『暁のヨナ』の原作者、草凪やよい先生、その他関係者もたくさん来てくださり、何より1997年3月28日東京オーチャードホールでのデビューコンサートも共にした女性ボーカル;オリガ(2015年1月17日他界;映画アゲインの公開日)とも久しぶりの東京ライブを共にし(オリガのボイスを用いて演奏した)、観客の皆さんの反応も温かくそして熱く、、、
日本ライブの再スタートとして納得の行くものとなった。
この様に日本と韓国をまたがる公演ができたのは、双方のミュージシャン、スタッフ、観客の皆さんのおかげです。
新年を迎え、改めて心から感謝します。
今年もライブはもちろん製作も、どんどんやっていこうと思いますので、どうぞ宜しくお願いします、
みなさんと又今年も色んな場所でお会い出来ればと思います。
2017年1月5日
梁邦彦
P.S 東京公演終演後に降った大雨(ほとんど嵐)に関して、音響メインエンジニアの倉石くんがポツリと言った。
「あれはきっとオリガの涙ですね」。。。。そうかな、やっぱり。