My Music & Moment


2021.04.10 オンライントークライブ#2

  •  WRITER : admin
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    21-04-13 17:32  


先日行われたオンライントークライブ#2 「春の訪れ」いかがでしたでしょうか。僕の住むここは海抜1000メートル、実はまだ春真っ盛りというわけではなく、春が少しづつ始まっている&すぐそこと言う感じで、春を待ちわびるタイトルを考え、それに沿って曲も構成してみました。

 

1:Everlasting Truth

2:Flowers of K

3:KBSドキュメンタリー「茶馬古道」製作トーク

4:You're the sunshine of my life by Stevie Wonder

5:Moonlight Serenade by Glenn Miller (Fender Rhodes)

6:St.Medieval Rain  (Harpsichord)

7:Lillies on a Cliff (Harpsichord & Bandoneon)

 8:白夜のMerry Go Round

9:Prince of Jeju 

10:Serenade 

(Fender Rhodes)

 

1&2:当たり前だけど、ここで一人ライブするのでピアノソロがメインになり、今までピアノのみで弾いたことのない曲をは実はなかなか新鮮だったりもするのです。あぁ、こんな感じだったなぁと思い起こしながら、合奏している時は自分が弾かないパートも思い起こしながら。1曲めと2曲はそんな感じで、こう言うのもいいなぁ、今度生のライブでも弾こう!と逆再発見^^

 

3:KBSドキュメンタリー「茶馬古道」製作トークでは、ドキュメンタリを始めとする映像音楽の僕なりの取り組み方、捉え方に関する話を少し。ピアニストだけど、ピアノという楽器の持つニュアンスがテーマにそぐわない時は当然「バッサリ切り捨てて」多彩な楽器を駆使して色彩やトーンを作っていく。そしてスケッチで大枠を作った後、具体的に作り込んでいく際の話がメインでした。「茶馬古道」はチベットに関する番組なので、土俗的&ある種Primitiveなイメージも加えたり。更には民族楽器要素に現代的なBeatを隠し味として混ぜ合わせたりとか。それにしてもこう言う話、少し専門的すぎるかもしれないけど、皆さんにどうかな?どうぞ又ご意見お聞かせください・


 

さて、このオンラインライブでは恒例となっている(まだ2回しかしてないけど)カバー、今回は以下の2曲。

4:You're the sunshine of my life by Stevie Wonder

5:Moonlight Serenade by Glenn Miller (Fender Rhodes)

 

 

 

まずはYou Are The Sunshine Of My Life by Stevie Wonder

1971年Talking Headsと言うアルバムを聴いてStevie Wonderにぞっこんになった。アルバム通して演奏はStevieほぼ1人、ゲストでギタリストJeff Beckや女性バックコーラスが参加する程度、こーゆー音楽の作り方もあるんだなぁと当時関心を持って本当に聞きまくった素晴らしいアルバムの1曲目。

https://www.youtube.com/watch?v=SbenaOqv4yQ

まさにRhodesピアノのためにあるような曲、イントロから素敵すぎる^^V

 

次は "MOONLIGHT SERENADE" BY GLENN MILLER 原曲はこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=rjq1aTLjrOE

曲は勿論知っていたけど僕にはノスタルジック過ぎて、正直ピンとこないスタイルだったんだけど、DEODATOと言うブラジルの作編曲家、キーボーディストのバージョンでイメージが一新した。心地よいリズムの上にRhodesとオーケストラが入って来る瞬間は今でも鳥肌が立つ。こう言うグルーブの心地よさ+オーケストラのスケール感、この曲は本当に影響受けたな。

https://www.youtube.com/watch?v=NTNPAyQuyo0

 

6:St.Medieval Rain  

7:Lillies on a Cliff

翻って中世、ヨーロッパ的なイメージにも幼い頃から影響受けて、大好きだった。 小学高学年〜中学時代、学校からそそくさと戻り部屋でStevie Wonderやバロックなどノンジャンルで聴き続けるその時間がとても幸せだった。Harpsichordと言う楽器はバロックでよく使われるという事もあり、その音で弾いている自分をヨーロッパの聖堂寺院や街並みに自分を運んでくれる、そしてこのコロナ禍で静かに祈りを捧げる気持も。

 


 

8:白夜のMerry Go Round

これも1&2曲目と同様、ピアノソロで初めてやってみた曲。実際弾いてみると徐々に気持もアップしていき、なかなか悪くないと新たな発見。また次の機会もソロで^^

 

9:Prince of Jeju 

はもうしばらく行けていない済洲島。今の春が訪れた季節はさぞ美しいだろうなぁと思いつつ、済洲島の映像と一緒に弾いてみた。

今回のライブは初回時よりも映像やカメラアングルにも気を配って見た。僕の曲は映像的要素多いので、やはり映像との相性は悪くないと感じてて、これからもフラッシュアップしていくつもりです。

 

 

10:Serenade 

ライブを締めくくる最後として心休まる曲をFender Rhodesで弾いてみました。

ローズでのSerenadeも好きだというSNSでのコメントもありましたが、僕も同感。こう言うささやかな発見も、オンラインライブの賜物かもしれませんね。

 

 

さて、あのライブの後不思議なことが起こって・

チベットが題材になったKBSドキュメンタリー「茶馬古道」の製作話をして、メイン旋律を演奏した馬頭琴の話をしたんだけど。

ライブ後しばらくしてあの曲の馬頭琴を弾いた内モンゴルの友人から電話が来た!最近は全然会えていなくて、1〜2年に一度忘れた頃に連絡あるんだけど、あたかもあのライブを聞いていたかのようなタイミングで、本当に驚いた。以心伝心というか、こう言うことってあるんですね。実は彼の連絡タイミングはこう言う事が多くいつも不思議なんだけど、彼とはなにかの縁でつながっているのかもしれない。通話が終わって彼がモンゴルの春を運んできてくれたような気持になりました:ホント不思議。

 

さて、このスタジオから皆さんに発信すると言うこのライブコンセプトは個人的に面白いけど、反面普段製作している場所を発信する場所に変える準備と努力が必要になり、具体的には軽井沢での一人演奏とソウルからの遠隔制御、2人だけのリアルタイム操作で行っていて、なかなかスリリングでもあります^^; しかし僕の場合それが大きな苦になることはなく、ソウルからのスタッフも頑張ってくれています。何よりこう言う風につながって演奏&話をして(普段ライブとはまた違った内容も話せたり)そして何より皆さんのコメントを見ていると沢山パワーわいてきます。

 

又定期的にやりますのでどうぞ楽しみに、それではまた!

 

梁邦彦