2023年7月1日北海道札幌、10&11日横浜&大阪ビルボード、15日韓国金海(キンヘ)Evolutionまでのライブ3回
#1 7月1日北海道札幌 ウイステリアホール Piano Sketch 2023
昨年北海道幕別ライブに続き、今年も北海道ライブの話がスタートしたのが4月頃と記憶します。
去年に比べコロナ影響もほとんどなく、往来も自由なこともあり、今年は札幌ライブ企画が浮かび上がりました。
浜田省吾さんのツアーでは、本当に南幾度と無く訪れた札幌。
そしてソロでの北海道といえば確か1998年東京大学富良野練習林で東大創立120周年記念特別衛星中継ライブ(まだネットもなかった頃?)を行いましたが、10月末の演習林で黄金色の紅葉が風にそよぐ中、広大な敷地でピアノとパーカッションで演奏したのは忘れることができません。そんな記憶も辿りつつ札幌でのソロライブは確か20年ほど前だった記憶が。当時は二胡のジャーンファンさんとオリガ、そして韓国伝統打楽器チームが一緒だったような気が。時が過ぎ2023年、そんな遥かな記憶をたどりながら今回「お〜札幌か!」とときめき、まさか札幌でまたソロライブが出来るとは想像もしていませんでした。
共演ミュージシャンは昨年幕別と同じ古川望さん(ギター)に加え、どなたかもう1人ゲストと言う話になり、 すぐ思いついたのがタテヤマユキさん。
僕がロースカ在籍時、ジェマティカレーベルに所属していたタテヤマユキさんのユニット「マルカート」をプロデュースしたことがきっかけとなり、その後僕の東京大編成ライブにサポートで参加していただいたり、何かとご縁が続きました。そして彼女が札幌に音楽の拠点を移したことをSNSで知っており、今回札幌ライブ>> これは!と思いお声掛けさせていただいた。
古川望さんのギターは皆さんご承知の通り日本の音楽業界あらゆるところで、素晴らしいギターをプレイを聞くことができ、僕との共演機会も多い.。片やユキさんとは20年ぶり。彼女の透き通った歌声と、柔らかく包み込まれるような繊細なアコーディオン。きっと今まで遭遇したことのない新しい音楽の出会いをその時確信したのです&その時点からテンション上がりっぱなし。
さて今回の札幌ライブ。落ち着いた会場とピアノも素晴らしく、前日望さんと2人でリハーサル、これはいいね〜!となり当日ユキさん登場。リハーサルで音を合わせた瞬間、新しい新鮮な音楽が目の前に出現。3人の調和が思った以上にやわらかく心地よく響き、時には心地よいグルーブ感も。
今回のセットリストは以下です。
梁邦彦 Piano Sketch in Sapporo 2023
Wish to Fly
Jasmine Breeze
永遠の夏
Nylon Heart
Prince of Jeju
IMAGINE (Nozomi solo)
Irish Heart (Nozomi 曲)
Again Main Theme
Merry-go-round in white night
Paris, je t'aime d'amour (Yuki)
こもれび、まなざし (Yuki)
Mint Academy
A Place in the Sun ~ 紫陽花の歌
Who I Am
Steppin’ out
Flowers of K
Enc 1. Everlasting Truth
Enc 2.我が心のマリア
今年5月、35年前の浜田さん渚園ムービーが公開され、その中で流れたA Place in the Sunストリングスバージョンを編曲していたこともあり、このようなセットリストにしてみました。特筆すべきはアンコール、ユキちゃんの歌ってくれた「わが心のマリア」。オリガとは180度違った透き通った歌声とふくよかだけど切なく響くアコーディオン。そして古川さんのギターと僕のピアノが初めて出会ったあの瞬間、またいつもと違った音楽が。
札幌&道内はもちろん、遠路来てくださった方もいたり、ライブ配信もあって日本はもちろん韓国からも見ていただけたことも嬉しかった。
さらに浜田さん時代、お世話になった北海道のプロモーター「ウェス」の階枝さんにお声掛けしたところ快諾してくれ、プロモーション含め土台からしっかり手伝ってくれたり、水谷さんがこのライブに来てくださったり、日常ではない素晴らしいことがたくさん起こった札幌ライブ。
今回のライブ実現に向け、心血を注いでくれた実行委員の皆さん、ほんとにありがとうございました。皆さんの姿が僕たちミュージシャンを奮い立たせてくれました。
決して規模の大きいライブではないけれど、多くの人たちの思いと努力と実行力でかけがえのないライブになりました。僕はただ、皆さんがひたすら準備してくれたところにノコノコ出ていて、ピアノを弾き、言いたいことしゃべって 楽しませてもらい、札幌まで足を運ぶこともでき、マジ「幸せなミュージシャン」。
終演後実感するんだけど、こういうライブって妙に感動的なんだよね。出来上がったレールの上を進むいわゆる既存のライブももちろん良いけど、みんなで作り上げていくこういうライブは特別。
本当にありがとうございました&お疲れ様でした。また北海道で演奏できる日、今からすでに楽しみです。
梁邦彦