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Studio Story



復活 Studio Story!

  •  WRITER : 梁邦彦
    HIT : 1,052
    17-06-01 10:19  

前回リニューアル前、このオフィシャルサイトではスタジオストーリーと言うコーナーをやっていた。
それは都心にある大手有名レコーディングスタジオについてではなく、ここ軽井沢でほぼ毎日製作の

拠点としている自分のスタジオ環境や機材、その変遷含め好き勝手に色々紹介&話を進めていくという

もので、個人的趣向がかなり強く、スタジオ音響機器に関する独り言のようなものだと思っていた。

そして前回のサイトリニューアル時に、事の勢いでそのスタジオストーリーがなくなった。

するとパーソナルスタジオを有する(活用)されてるクリエーターの方達から

「結構参考にしていたんだけど、残念、またやってよ」等、ある程度数のメールや連絡を頂くように

なった。そうか、ではいつかまたやれたらいいなぁと思いつつ、時間が流れてしまったけど、

最近もいつも同様作曲&製作時に機材と触れながら、音作りをしている内、意識が再燃し

「やっぱりやろう」と思い立った。

ただ、以前のような系統だったコーナーではなくこのTalks About;ブログで「Studio Story」の

タイトルとして続けてみることにした。

正直、録音スタジオ関連イシューに興味がない人にとってはピンとこないかもしれないけれど、

そこはまぁ温かい目で見守ってもらえればと思います、どうぞよろしく。

 

このスタジオは軽井沢に移住した2000年、複数の和室を撤去し一つの空間をスタジオとして

作ったもの。

目的は、音楽制作の拠点となる事&楽器を思い切り弾けるという事。

当初は製作のスタート段階;デモ&スケッチが出来ればいいと思い、グランドピアノを弾くことを

むしろメインに考え、軽い気持ちで空間をつくった。

勿論防音や響きはスタジオ仕様だったけど。

 

ところがここ軽井沢に移住した後から製作オファーが増えはじめ、日本は勿論韓国からも劇伴や

様々な種類の製作が続いた。
それはそれで喜ばしいことだったけどデモやスケッチをここで作った後、録音する度、

都心のスタジオに出かけるのも煩雑&億劫になり始めた。

その行き来が頻繁になればなるほど効率はむしろ下がってしまったりして。

そして製作というものは、締切&時間との勝負。

ラフ編集映像が送られてきて、週末まで音楽を合わせる必要があったり、、

とにかく悠長なこと言ってられず、切羽詰まってきたというのが現実で、このスタジオで音楽作りを

完結する必要性が加速度的に高まっていった時期だった。

 

するとこのスタジオ本来の意味が変わってくる。

どうしたら、ここで音楽製作を完結できるか、と。
その頃はちょうど6週にわたる韓国KBSのスペシャルドキュメンタリー(韓国のNHKドキュメンタリー

スペシャルに相当するプログラム)「茶馬古道」の製作と同時に、5枚目のソロアルバム「ECHOES」

製作が始まろうとしていた時期で、作業に取り掛かる前、一つ心に決めたことがあった。
この2つのプロジェクトでは、作曲、編曲、演奏はもちろん、スタジオを整備しミックス含めた

エンジニアリング領域でも大きく関与していこうと。

とは言え、やりたいと思うことがすぐに実現可能なわけでもなく、、、

その時期は友人のエンジニア君に我が宅に半住してもらい、共同作業で学びつつ作業を進めていった。そうすることで、実際の目に見える(一聴してすぐに分かる)変化を目の当たりにし

「これはやはり、やらない手はない!」とのめり込みはじめ、機材導入&スタジオ整備の日々が

始まった。

 

layout 2017-5-31.jpg
  -2010年ころのスタジオ機材が群雄割拠>とても多かった時期。

性格として、のめり込み出すとキリがないので、電源部分に始まり録音機材関係をあらゆる場所で

リサーチする日々が始まった。
そのようにして出来上がったこのスタジオ、もうここ10年以上にわたり製作の60%を完結&こなす

ようになり、最近もここにこもっている時間は長く、それはそれで幸せな時間でもあるのです。

 

Studio名は「Atom Heart the Mother Studio」、そうピンク・フロイド「原子心母」にちなんで。

 

IMG_Studio 2017.jpg

- 現在のスタジオ機材がブラッシュアップ&淘汰され、精鋭の機材だけが残った。

その代わりフルサイズのグランドピアノが入ってきた>思いついた時すぐピアノ弾けるのは、

幸せなことなのです。

 

 

そんなわけで本日はスタジオを本格化することになった経緯と導入まで。

次回から少し具体的な話に入っていく予定です、どうぞご期待ください。

 

 

梁邦彦