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新アルバム「Light & Shadow」について

  •  WRITER : admin
    HIT : 884
    21-11-22 11:49  

 

皆さんいかがお過ごしですか。ここ最近ずっと制作に没頭していましたが、ようやく皆さんに新しいアルバムをお知らせすることができるようになりました。今回の新作は8枚目ソロとなる「Light & Shadow」と言う2枚組アルバムで、簡単に説明すると。

 

 

★1枚目のLightサイドは最近のライブテイクを集めた完全ライブアルバムです。

 

2017年8月の済州島Jeju Music Festival、2018年11月のソウルセジョン文化会館、2020年10月東京アストロスタジオ、2019年12月品川教会、2021年7月東京韓国文化院でのオンラインライブでのライブテイクを集め一つのアルバムとしました。ソロデビュー25周年、今までたくさんライブをやってきましたが振り返ってみると初のライブアルバムとなります。選曲レパートリー、大編成に始まりバンド小編成まで、多様なライブを楽しんでいただけると思います。

 

ダイジェストプレビューLightサイド https://youtu.be/VO34HM49Q0o

 

ライブはその瞬間ステージと客席とのやりとりと熱気が収められている一方、オンラインライブはスタジオレコーディングと生ライブの中間で、独特の雰囲気があるもまた面白いと思います。音源の中にはYouTubeでアップされているものもの数曲ありますが、今回はそれも一から見直し全曲ミックスし直し格段にブラッシュアップすることが出来たのに加え、ライブの収録場所が数カ所で、しかもJeju Music Festivalなど野外イベントだったり録音状態として厳しい部分もありましたが、エンジニアの倉石裕治(Kuraishi Yuji)さんが大活躍、統一感&臨場感ある音質の作品にしてくれました。そしてもちろん、参加してくれたミュージシャンの素晴らしいパフォーマンスも見逃せません。

 

参加ミュージシャン;櫻井哲夫(Bass)、川口千里(Drs)、古川望(Gt)、鈴木英俊(Gt)、Christopher Hardy(Perc)、丸木英治(Trp)、鈴木健一(Trb)、

寺地美穂(Sax)、高野猶幸(Sax)、その他

 

このライブ音源を聴く度、あの時あの場所、客席で温かい拍手を送ってくれた皆さんとの「つながり」を嬉しく思い出します。

またライブで皆さんとお会いできまる日が来るまで、このアルバムを聴いて楽しみにお過ごしください。早くまた皆さんと会える日が来ますように。

 

 

★2枚目のShadowサイドについて

こちらは新曲Meteorを始めとして、最近関わったたくさんの映像作品から抜粋し、それを新たに構築し直した、今までとは趣の異なるアルバムです。通常OSTはその映像作品の中で役割を果たしますが、ともすると独立した「音楽作品として」世の中に出ることなく、映像の中だけで役割を終える、つまり「影」となってしまう作品もあります。もちろんOSTアルバムというのも存在しますが、その場合は該当する単独の映像作品に限られます。今回は25周年ということもあり、最近関わった多くのOST中で大事な&自分のフィールに合う曲を集め、それに日を当ててあげようとShadowと言うアルバムを思いついたのです。

 

ダイジェストプレビューShadowサイド https://youtu.be/JULUILdRgQw

 

具体的には

2016年から関わっているパラリンピックドキュメンタリー「WHO I AM」。去年開催予定だった2020東京オリンピック&パラリンピックの一年遅れた開催に合わせた新作メインテーマのWHO I AM2020+1、同じく新作BGMのWe’ll Be Seeing You。この曲は番組使用(納品)時のものから新たにCelloとPianoを加えてリファイン、新曲バージョンに生まれ変わりました。チェロはHong Jinho君、その他Reminiscence、Warmth Of Solitude もWHO I AM OSTからのセレクション。 

そしてここ最近数多く参加しているRPGゲーム音楽、ArknightsのFortitude〜不屈(ソロバイオリンではカンチェさん参加)、七つの大罪〜グランクロスのArrows Of The Rainbow、そして中国の歴史RPGゲーム「山海異聞録」など、個性的なゲームOST達です。

 

またその一方、2020年から現在も行われている国立中央博物館Immersive Gallary展示のうちの1つ、敬天寺十層石塔OSTもこのアルバムに加えたかった曲の一つです。国立中央博物館のロビーにそびえ立つ敬天寺十層石塔オブジェに映し出される展示;映像と音楽は波乱と悠久の歴史を描いた一大絵巻と言えると思います。intro部分で聞こえるのは、僕がチベットで直接収録した尼さん達の経典読経の歌声、現地で聞いた時その美しさと厳かさに天に昇る様な感覚でした。そして最後に映画化もされたKBSドキュメンタリースペシャル「Arirangroad〜Diaspora」。番組音楽監督を務め、実際極東ウラジオストクからシベリア横断鉄道に乗り、中央アジアの数万人に及ぶロシアによる強制送還者達が眠る墓地に赴き、その場で弾いたピアノテーマ曲ですが、これも今回新録音です。

 

以上の作品については単なる既存作品リリースではなく一から見直し、演奏やトラックを加え、必要時は構成も変え、ミックス含め新たな作品として塗替えたと言うイメージ。なので正直、当初考えていたより、労力と時間が半端なくかかってしまった。もしかすると通常のソロアルバムよりかかってしまったかも、汗。

 

そして最後に、アルバム一曲目と最後を飾るオリジナル楽曲「Meteor」。

 

コロナ被で難しい状況に置かれた人たちのことが頭から離れなくて、しばらく自分の中で温めていた曲、ライブでもソロで演奏したり。

Meteorは流れ星で、もちろん願いを込めるんだけど、ある時から製作が止まってしまいなかなか先に進まない。

そんな時、出会ったNoraという人物が僕に光を与えてくれた。

今日はアルバムリリース報告なので、この曲に関してはまた後日、詳しく書きます^^

 

こんな風に2021年夏の終わりから秋にかけて作った8枚目のアルバム「Light & Shadow」、

早く皆さんの手元に届いて、気に入って楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

2021.11.15 梁邦彦